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けんちく部log。

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「建築あるき」のカテゴリーを絞り込みました。

変わりゆくまち。

銀座 数寄屋橋交差点のソニービル   といっても いまではビル跡地。。。 数年前に撮ったビルの姿はこちら。。。    そして 現在の写真はこちら。。。 そうです。。一年ほど前に解体されました。。   2020年新ビル着工までの間、「銀座ソニーパーク」という名で、   1階の一部と地下部分だけが残されていろんなイベントが開催されてます。。 梁貫通のスリーブ跡をそのまま放置するあたり、かなり 面白いです。。。 地下はあいにく閉まってました。。。というか、このビルがなくなったおかげで、   お隣のレンゾ・ピアノ設計「エルメス本社ビル」が超めだつではありませんか。。。   間近でみる400㎜ほどの特注ガラスブロックだらけのファサードは圧巻です!   構造的にも かなり挑戦的な建物のようです。。。   夜は内部のあかりでかなり幻像的な雰囲気になるらしい。。。    あちこちで商業ビルの建て替えがすすめられていますが、   解体から新築までの間をあらたな用途で使い切るという手法も アリ ですよね! by 一丁田

2019.1.22

動態保存。

西池袋に建つ「自由学園明日館」   当時、帝国ホテル設計で来日中のF.L.ライトによる設計。。 国の重要文化財となっている。。。 訪れた日は、ちょうど結婚式で使用されていたため、   「一部しか見学できません、、可能な範囲の見学でよろしければ本日は無料でどうぞ、、、」   とのこと。。   築およそ100年ちかい文化財ではあるが、   貴重な建造物だからこそ肌で感じてもらいたいのだと、   日頃からいろんなイベントで使用されているらしい。。。   「動態保存」のモデルケースなのです。。   腰部分はライト好みの 大谷石がふんだんに使用されている。。。   なんといっても 全体の印象を決めている幾何学模様の木製建具。。。    低い軒で水平ラインが強調されたプレーリースタイルの建築は、   実際に間近でみると とっても落ち着く空間となってます。。   道路をはさみ反対側にはライトの弟子である遠藤新が設計した講堂がある。。。   こちらでは 音楽会が開催中。。。    重要文化財が地域のひとびとの生活に溶け込みながらも、大切に保存されている。。   文化財に対する考えが ガラッと変わった建築あるきとなった。。。   by 一丁田

2019.1.19

東京カテドラル聖マリア大聖堂。

クリスマスですね。。。   カトリックにまつわる建築ということで   「東京カテドラル聖マリア大聖堂」設計は丹下健三です。。。   東京メトロ護国寺駅から歩いていくと次第に建物の全容がみえてくる。。。    まず、これが50年以上も前に建築された建物なのか!   というのが第一印象。。。    どの角度からみても 外観からは正確なこの建物のカタチが理解不能。。。   ステンレスで覆われたダイナミックな姿に心がわくわくしてくる。。。   当日は、朝から結婚式が5組も入っていて、挙式中の撮影はNGとのこと。。。   ただ、見学はできますよ!ということで、教会の一角にて挙式の見学をさせてもらった。。。   東京まできて、まったくの他人の挙式をスタートからぶっ通しで見させてもらった。。。 さて、肝心の建物はというと、    シェル構造のコンクリート壁がダイナミックな無柱空間を作り出していて、    そそり立つように寄り添い、テッペンではトップライトが十字架のシルエットになる。。    食い入るように建物をみていると、親切な教会の人から   「YouTube でドローンによる空撮をみることができるから、ぜひみるといいですよ」 とおしえてもらった。。    屋根が終結したくぼみ部分にトップライトということで、   雨対策としてはかなり挑戦的なつくりであり、   竣工当時から雨漏りがひどかったらしいがそんなことはどーでもいい!   実際に挙式に参加したが、厳かな雰囲気の中、パイプオルガンの音色がこの空間に響き渡り、   アヴェマリアの独唱がはじまり、新郎新婦が入場してくる演出。。。   ついつい感動してしまい、うるっときた。。。。   CGや3Dのない時代に、この空間、この演出を、手書き図面のなかで想像し造ったのか!   と思うと、その偉大さにまたまた感動!   だれもいないこの空間を体験するよりも、今日は貴重な体験ができた!   そんな建築あるきだった。。。 by一丁田  

2018.12.25

社食堂。

代々木上原の「社食堂」   谷尻誠+吉田愛率いるサポーズデザインオフィスの建築設計事務所でもあり、   食堂でもあり、画廊、書店、ショップが併設された欲張りなお店。。。   その空間とこだわりのご飯を同時に味わいたく、かつ、お二人がいれば    これまたラッキーと思いつつ足をのばした。。。   半地下になっているため、   本棚のある階段を降りていくとオープンカウンターが中心となったフロアが広がる。。。     カウンター内にいる美人のスタッフさんたちも 気さくな方々で、   「スチール素地のカウンターが最近錆びてきて、近々メンテするらしいんですよ。。」   とかいろいろ裏話もきかせてもらった。。    というか、全部スチールだったとは、知らなんだ! 食事の準備ができるまで「自由に雑誌も読んでください」ということで、   谷尻さんの作品集をテーブルにキープしつつ、店内を自由に物色。。。   ぐるっと一周すると、奥には設計事務所。。。残業中のスタッフさんあり。。    食堂にくる一般の客や、ショップの客でにぎやかだし、集中して仕事に影響ないのかと   思う人もあるだろうが、以前の講演で谷尻さんが言っていた   「カフェも今やもはやパソコン持ち込めばそこがオフィスともいえる。。」   という言葉が具現化された空間となっている。。。 片方ではデザイナーさんの商品が展示販売中。。。    楽しさいっぱいの「社食堂」 オーダーしたキーマカレーは山椒が効いていて旨かった!    すべてにこだわった空間とおいしいご飯でお腹いっぱいとなりました。。   居心地よすぎて、けっこう長居してしまいました。。。 by 一丁田

2018.12.18

名作にふれて。

1955年に開館した六本木の「国際文化会館」   日本建築界の巨匠、前川國男、坂倉準三、吉村順三の共同設計です。。   大谷石のサイズに合わせた館名板、横幅はなぜ目地と合わせなかったんだろう。。    などと感じながらも屋内にはいる。。。内外の連続性がすっばらしい。。   天井高も絶妙! 当日は結婚式が行われていて、地下の会場は入れなかったが、   ホールやラウンジ・中庭は自由に行き来できてじっくり空間を味わうことができた。。 低めのテーブルセットがならぶラウンジでは数組のカップルが結婚式の打ち合わせをされていて、   人気の高さをかんじた。。中庭では前撮りするカップルも。。。 コンクリートと木製建具   歴史ある会館でウェディングなんて、いいですね。。。    地下1階の屋根部分にあたる人工地盤の中庭から、正面の日本庭園を   最高の風景としてみえるような配置になってます。。   池を眺めながらのレストラン「sakura」   ランチコースは3,000円オーバー・・・・スルーします・・・   巨匠たちの設計監理とあって、どこをみてもスキのないディテール。。。   ほれぼれすると同時に、感動ものです。。。 六本木ヒルズをバックに登録有形文化財。。。    格式ある建築をどこまでも使いこなす。。。存在、使われ方どれをとってもいい! いい建築を体感できました。。 by 一丁田  

2018.12.11

すみだ北斎美術館。

両国の駅から歩くこと10分   妹島和世設計「すみだ北斎美術館」   隣接する公園からはもちろん、3方向からアクセスできる配置となっています。   雑誌で見たときからすごーく気になってた建物全体のスケールでしたが、   地下1、地上4階建ての結構なボリュームでした。。   建物に「裏表」を作りたくなかった。。というコメントらしく、 4面すべてが淡い鏡面のアルミパネルで覆われていて   それに周りの景色や空が映し込まれることで、下町に突然と現れるこの建物のボリューム感を   緩和させているんだなと間近でみて感じました。。。   どうりで雑誌からスケール感がつたわらなかったはずです。。   周囲に溶け込み圧迫感のない計算されたファサードあっぱれ!   内部の企画展示室    らせん階段と吹き抜けの手すりは薄い鉄板の曲げ加工。。。まるで模型のようです。。 仕切り壁と床のスリットからは間接照明、   外部スリットのガラス面からの採光と絶妙なバランスで内部空間を照らしています。。   1階には図書室と販売ブース   あ、肝心の北斎についてですが   幼少期から絵の才能がずば抜けていたようで、これはこれで見ごたえありです。。。   コンクリート、鉄骨、ガラス、アルミパネルといった無機質な素材で構成されていますが、   なぜかそれを異質なハコモノとは感じさせない仕上げとデザインは、すごいなぁと感じました!   ちなみに こちらは近くにある「江戸東京博物館」菊竹清訓設計   このコンクリートボリュームはすごい。。。とてつもなくでっかい建築でした。。。   存在感ありあり。。。 by一丁田  

2018.12.4

まちあるきセミナー in 名山掘

建築士会女性部会のまちあるきセミナーに参加してきました。 今回のセミナーは名山掘! 古い建物が立ち並ぶ名山掘ですが 最近では新たな取組みがとても盛んなまちです。   今回のセミナーでは大分や宮崎の建築士会の方々にも 参加していただき、30名ほどの人数でわいわい楽しく 勉強することができました。 女性の少ない業界ですがでこうして大人数で 勉強会をする機会を定期的に設けていただくので とても心強いです。   まちあるきでは ゲストハウスのオーナーさんや 朝カフェをやられている行政の方のお話も 聞くことができとても有意義な時間をすごすことができました。 おしゃれな雑貨屋さんやご飯やさんなど たくさん載った地図をいただいたので 個人的にまた、まちあるきしてきたいと思います!   名山堀はたくさんの魅力がつまった素敵なまちでした[E:confident] 永野

2018.12.3

NEZUMUSEUM。

「ストイックに自分の見たい建築を見る!」   週末の2日半をフルに使って、そんなひとり旅をしてきた一丁田です。。   なかでも じっくりと堪能したものを数件ご紹介していきます。。   まずは、南青山の「根津美術館」   隈研吾設計   表参道からみゆき通りへと人でにぎわう街の一角にこんなにも落ちつく空間があることに驚き! 美術館だけではない。。。   広大な敷地には緑豊かな庭園と4つの茶室が点在している。。。   池もある。。。 徹底的に薄く深い軒先からは想像できないが、実は瓦葺きである。。。    軒を支える鉄骨プレートと外装のプレートは亜鉛メッキ仕上げ。。。   そこに竹とガラスの組み合わせ。。  無駄な装飾がないため とっても落ち着いた雰囲気です。。   展示室は撮影NGでしたが、   国宝や重要文化財が収蔵され、テーマを変えながら企画展が行われています。。   低くて深い軒の日本家屋を、それぞれの素材のままで表現するという「くまけんちく」は   想像していた以上にしっくり体に馴染む空間でした。。。

2018.11.27

「たけた」にて。

大分県竹田市は「たけだ」でなく「たけた」って読むんですね。。。   まちをすすむと なにやら賑わっているスペースを発見し、立ち寄ることに。。。   その名も「グランツたけた」 最近OPENした施設のようです。。。 敷地内には たのしげな公園も隣接しています。。。   なかでも 初めて目にしたのが、「ふわふわドーム」   屋外常設の遊具としては珍しくないですか? 空気のはいった膜構造の丘で 子供たちがびよーんビヨーンと飛び跳ねてます。。。 うらやましい。。。 ここ数年の間に、我々が慣れ親しんだ遊具は 危険なものとして取り外され、 ずいぶん公園の遊具も変わってきました。。。   そんな中で 自由に飛び跳ねられる遊具って、ある意味挑戦的だな!とかんじました。。。 内部では 瀧廉太郎ホールで 音楽祭が開催されてました。。。   幼いころの瀧少年が暮らした土地らしいです。。。   待合スペースもとっても気持ちよさそうです。。。 まちのみなさんに利用されていて いい施設ですね。。。   知らない土地を訪ねると いろんな発見ができてとっても楽しいです。。。 スマホのナビさま様ですな。。 by 一丁田

2018.11.6

ラムネ温泉。

「山あるき」に遠征した際には 必ずご当地の温泉に入るのがお決まりのパターンだ! そしてスケジュールがあえば「けんちく巡り」が通例行事となっている。。。   今回は、その両方を同時に楽しめるスポットへGO! 大分竹田市で以前から行きたかった「ラムネ温泉」藤森照信氏の設計。。。 飲んでヨシ、健康、美容にも効果のある「炭酸泉」が豊富に湧き出る温泉で、 この独特な建物のせいもあって、かなり人気のある温泉なのだ。。。 つぎつぎに入浴客が来る。。。もちろん建築好きらしき客もチラホラ。。。 手曲げの銅板としっくい。。。そして焼杉の組み合わせ。。。   木を削り上げて製作したスツールと三和土(たたき)。。。   かなり低めに設定された天井。。。 おそらく1900㎜~2000㎜程度だろう。。   内部の待合含めて いかにも藤森建築って感じ。。。   入浴も独特のルールがあり、ルールブックをわたされて脱衣場へむかう。。。 入浴場と洗い場は完全に分離され、ややぬるめの露店風呂と内湯がある。。。 家族湯も人気のようで予約がずっと入っているようだ。。。 脱衣から浴場へは「にじり口」のような高さの低い引き戸をガラガラとあけて  腰をまげて入る。。というか潜る。。。 屋根上の松の木は、どうやら長寿のシンボルらしい。。。 けっしてホテルのようなアメニティーは充実しているとは言えないが、 温泉の品質は最高で、構成する素材の魅力を存分に味わえる施設となっていた。。。 雑誌でみるより、全体的にすごくコンパクトな印象で、 ここ一体がすごく落ち着く空間となっていた。。 建築は体感がすべてだな。。。とつくづく感じた「建築あるき」だった。。。 by一丁田

2018.10.30

クマモトレトロ。建物編

熊本城の上階の足場が解体され、徐々に姿を現したというニュースを観た。 しっくいの塗壁が白く輝き、まさに復興の象徴。 新しく地震対策の装置(不適合製品ではなかったそうです)も取り入れられて、 来年の秋ぐらいには公開されるようなので、また訪れたいと思います。 ↓地震3ヶ月前の大天守 ↓近そうで遠い!たくさん登る! Sakou

2018.10.18

クマモトレトロ。まちなみ編

熊本市の繁華街より路面電車で1駅、2駅行ったところ。 周辺にはマンションなどのビルが建ち並ぶなか、 レトロな雰囲気を存分に味わえるエリアが存在する。 このエリアは「河原町繊維問屋街」というところ。 名前のとおり、かつては呉服店などが軒を連ねていたまちである。 時代の流れと共に、次々とお店を閉め、最近までシャッター街となっていた。 しかも当時とあまり変わらない姿のままで。 そしてこのエリアに、若いクリエーターを誘致しようというプロジェクトが立ち上がった。 その結果、現在ではカフェやアトリエ兼ギャラリー、古着屋に加え設計事務所などが活動を始めた。 歩いてみると、店構えがそれぞれ思い思いにリノベーションされていて、 とても楽しい空間になっているのを感じることができる。 アートの日を定め、ワークショップ等もやっているようだ。 私が訪れた翌年にエリアの一画が全焼する火事が起きた。 現在どのようになっているか分かりませんが、また行きたいと思えるようなトコロなので、 次訪れる際はもっともっと賑わっていてほしいと期待しています。 Sakou

2018.10.11

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