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けんちく部log。

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「建築あるき」のカテゴリーを絞り込みました。

建築さんぽ。

「九州国立博物館」は菊竹清訓設計。。。 「都城市民会館」もそうでしたね。。。 正面はダブルスキンのガラスカーテンウォールで覆われ、 この中を空気が循環していて換気システムとなってます。。   10階建て位の高さが見通せる 大アトリウムがなんといっても圧巻! あとで調べてみると、この空間を支えてるのは、中央にみえるおおきな鉄骨と両端の支点 だけで成立しているらしい。。。 こんな大空間が なんともすっきりした構造でできてるのです。。 3.4階展示室へすすむ かっこいいエスカレータとガラス張りのエレベータ― 展示室内部は 当然 写真撮影は禁止。 印象的だったのは、社会の本でしか みたことのなかった馬型のはにわ や土ぐうたち。。。 それと、多くの係員の視線。。。 扱うものの価値がハンパでないことを教えてくれてます。。 大空間の中に 貴重な資料が大切に 陳列されてました。。 山手側(裏?)は構造を支えるヒンジがそのまま現しとなり、骨組みがうかがえます。。。 屋根は 鮮やかな ブルーのチタン葺きとなっていて  青空と森が写り込んだガラスと、青に反射した屋根が それはもう タダものでない存在感! 玄関屋根も このような鮮やかな職人芸が施されてる。。    こちらから見ると まったく違う表情の建物なんです。。。 この駐車場から玄関へすすむアプローチが 木に囲まれてなんとも涼しいいい雰囲気でした。 by一丁田

2015.6.30

建物さんぽ。

西中州にある「河庄」 55年以上も前に建てられた高級寿司店で 偉大なる吉村順三設計です。。 上階はコンクリート格子で1階は木格子。。。 その中間をガラス窓といったファサード。。。  上部のコンクリート格子は 実際に見ると だいたい10センチ角くらいでしょうか。。。   しかも 打ち放しと思ってたのですが、実際はペイントされてた。。。 外部はグレーで 内部はピンク系。。。。。。。竣工当時からなのか? そこ 知りたいとこです。。。 日曜定休で閉まってましたが、もし あいてても  中州の高級寿司屋さんに入れる身分でもありませんし、外観で我慢しました。。 いずれは お寿司と内観を同時に味わいたいものです。。。 by 一丁田              

2015.6.29

建築散歩4。

5年間かけて保存復原工事が完了した「東京駅」  100年近く建物を支えていた 松くい を取り除き  新たな杭工事と国内最大規模の免震工事を施したことは有名な話。。。 日本の建築技術はすごい!! レンガ積みにみえた 駅周辺の高架橋アーチも 近くで見ると赤レンガ風にペイントされ、 あたりは統一化されてます。。   夜の歌舞伎座。。 こちらも2年ほど前に建て替えが完了。。。 夕暮れの中 ここだけは きらびやかでした! そして なんといっても これです。 スカイツリー  建築中のブログはチェックしていましたが、実際にみると 「こんな街中に よくもまあ これだけの規模のタワーを建てたもんだ」 と、 ついつい建築屋の立場からみてしまうのです。。。 厚み10センチもの高強度鋼管ですって。。。 近くで見ると 迫力あります! みどころ満載でして、 このタワーは 世界に誇れる日本の建築技術の結集です! ゆっくり観光のつもりが、いろいろなところが気になり 疲れた。。。 これも 職業病だからしょうがないですけど。。。 by 一丁田  

2015.6.5

建築散歩3。

銀座に建つ 三愛ドリームセンター。 中心の軸でささえられたガラス張りのビル。。 五重塔がヒントになって完成した 50年以上もまえの建築。。。 日建設計の林昌二設計です。 SONYビル 数寄屋橋交差点のシンボルです。。 こちらができたのも 60年代後半です。  ビル全体がソニーのショールームとなっており、コーナー部分が切り取られて、 いろんなイベントをやっていたのが昔話題になったらしい。。 内部のフロアは少しずつづらしてあり、下から上まで連続したショールームになっていて エレベーターで最上階まで行けば、あとは順にショ―ルームを見ながら下まで下っていく というしかけになってるらしい。。 こちらは  2004年 乾久美子設計のディオール銀座    表参道にあるガラス張りのディオールとは またちがう表情で、 表面はパンチングメタルで無数の穴があいている。 どれもこれも 中にはいってジロジロ見てみたいものですが、 限りある時間を有効利用しなきゃいけないし・・・・ しかも 不審者におもわれるのもアレなんで・・・ パパ―っと見て回るのでした。。 by 一丁田  

2015.6.1

建築散歩2。

原宿駅降りて すぐ近くにある「国立代々木体育館」 東京五輪でサブ会場の水泳競技場として建設された丹下健三建築です。。。 いまや ワールドカップバレーなどでもよーく使われてますよね。。 内部に柱がでないように2本の柱に渡したメインワイヤよって 屋根全体が吊り下げられ、 大空間を実現した世界的にも珍しい構造の競技場です。。 地上から見ると その全容がよくわかりません!! 工事着手の遅れから  オリンピック開幕寸前まで24時間 突貫工事がおこなわれたというから すごい。。    近くで見ると そのダイナミックな姿に圧倒されます。。。 上空からはこんな感じです。。(資料より) いま 2020年に向けて国立競技場建設がさわがれてますが、 これが建設された時代にとっては 結構 違和感ある建物だったのではないかな。。。 などとも考えてしまいます。。(こんなこと言うとバチがあたりそうですが。。。) それにしても 天才ですね! 50年も昔に建てられたとは思えないオーラを感じる建物でした。。 by 一丁田    

2015.5.27

建築散歩1。

観たかった名建築をいそぎあしでまわりました。。。 日本で唯一のコルビュジエ建築 上野公園内にある「国立西洋美術館」 1階のピロティ部分は 吹きさらしではなく、増築によりガラス張りの部屋となってます。 この本館も完全な免震工事が完了してまして、 数年前には世界遺産登録申請でさわがれたモダニズム建築です。   ぐるっと裏手にまわると コルビュジエ弟子の前川國男設計による 新館。。。 ここはおおきめの凝ったタイル張りでして、本館と一体化していました。。 雑誌等では 本館正面写真はよく見るものの、 裏手の新館は初めてみました。。  これはこれで、すばらしい。。。コルビュジエ感ただよう佇まいです。。   さて、西洋美術館の正面に見える大きな建物。。。 これは おなじく前川建築 「東京文化会館」 こちらも 50年以上も昔に建てられた最高傑作です! ダイナミックなコンクリートの空間が 圧倒的な存在感です。。。 この めくれあがった コンクリートの庇。。。 コルビュジエのテイストたっぷりです。。。  どこを見ても 息をのむディテール。。。。すごっ! クジラの実物大モニュメントのある 「科学博物館」 「東京国立博物館」 上野公園は博物館や美術館が集結していて、 私的には 中の美術品もさることながら それを納める この建物に心を奪われるのでした。。。 なんといっても 西郷さん 鹿児島の軍服姿もいいけど、こちらも素敵です。。 by 一丁田  

2015.5.21

京を散歩 8。

切石と自然石を巧みに利用して延段や飛石の変化を楽しめる庭造りも この庭園の特徴のひとつです。  石のあれこれ。。。 厳粛な建物では、切石をまじえてキリリと締める。。。 遊び感覚のある建物の周辺は 自然石のみで ゆるい感じに仕上げるなど。。 その意図を実際に感覚として味わえるところが すばらしい! 参考になります。。 by 一丁田

2013.11.5

京を散歩 7

今朝は冷え込みましたね。 とうとうシャツを長袖にした一丁田です。 では、続きとまいります。。 「月波桜」 茶席と濡れ縁が印象的な建物です。 竹製の軒樋が水平に伸び そのまま雨落ちへ。。。いいですねぇ! 部屋の延長にあるちょっとした濡れ縁が 外部の景色をより一層ひきたてているようです。。。 ここでも 天井の細工や、フスマの柄の斬新なこと。。。 簡素であり、かつ機能的でありながら「美」を追求したつくり・・ 感動です。 ここからの眺めは ただただ 「美」という文字しか思い浮かばない。 時間が許されるなら、しばらくずっと眺めさせてもらいたいと思うのです、、、はい。 次回へつづく。      

2013.10.17

京を散歩 6

さてさて 続きをみていきましょう。。 中書院、楽器の間、新御殿、古書院が雁行型に増築された書院です。 ここは、完全なる住まいだったことから、敷地内で一番おおきい。 建物を雁行することによって、各部屋に対して通風や眺望を確保する効果をねらっており、 庭園をどの部屋からも味わうことができるようにするための、プラン上の工夫がなされている。 「雁行」とは、雁の群れが空を飛ぶ際の編隊のように、棟が少しずつズレながら展開していく 配置のことです・・・ 月見台 とよばれる 今でいう いわゆるデッキですね。 夏の月を眺めるための居間からの延長部分です。 この建物は立ち入り禁止のため、正面の障子を開いて中央の池をながめるアングルを 撮ることができません。ある雑誌によるとこれ、最高の眺めなんですけど。。残念! ぜひ 内部の観覧許可をご検討願いたい!! この書院は、地面から高い部分に床がくまれていますが、近くの桂川の氾濫に備える ためでもあり、土間下の湿気対策でもあり、なんといっても 庭園を一番いい角度から 眺めるための計算だともいわれています。 by 一丁田  

2013.10.15

京を散歩 5

池を眺めながらすすみますよ。。。 順路には趣のある橋を数か所渡ります。 そして気づかぬまま高低差のあるポイントに到達します・・・ 「笑意軒」 この6つの丸い下地窓と深い軒下空間に遊びごころを感じます。 もともと宮家の別荘として整備された「桂離宮」では、親王は中央の池を船で渡って 楽しんでいたそうです。。なんとも優雅ですな。。。 そのために各茶室や休憩所には船着場が配されています。  こんなとこも船を浮かべて景色を楽しんでたんでしょうか。。。 内部はフスマで仕切られますが、天井は一つのつながりを持っており、広さを視覚的に 演出しているのです。 今でも用いられる工夫の原点がここにある! フスマの引手は船をこぐ櫂(かい)の形状です。凝ってますね。 凝ってると言えば、その先の窓下にみえる腰壁は、なんとも斬新なデザインが施されています。 無駄をなくすとともに、遊びごころと洗練されたデザインでこの時代の人たちにはどのように映ってたんでしょうか。。 さて、このつづきはまた。。。 by 一丁田

2013.10.9

京を散歩 4

桜島の降灰がヤバイことになってます。 そんな鹿児島市内の街を少し忘れて 次へ進みます・・・ 「賞花亭」  土間のタタキにも遊び心が感じられますね。 池の反対側は下地窓。。。 森に見立てた木々をみて、まるで、森林の中にいるように感じ取れるようにと配慮されてます    ここまでは橋をわたって石段を上がってくるのですが、全体的に小高い丘の上にあります。 池を掘った土で築山をつくり、そこに配されたということですが、 「桂離宮」全体に多少の起伏があり、 中央の池をそれぞれのレベルから眺めることができるのです・・・  どこまでも気配りがなされており、すばらしい造りです! おっ、古書院がみえてきました。半周ほどすすんだということでしょうか・・・・ このあとはまた次回! by 一丁田    

2013.10.4

京を散歩 3

先を急ぎましょう 「松琴亭」 茶室のある数寄屋風の建築です・・ ここへは、幅が約60センチほどの一枚岩をわたってすすみます。。。 写真を撮るのに必死になってると池に落ちることもある。・・・・・スリリングですね! ガイドさんによると、毎年数人の人が池ポチャしているらしい。。。 そろりそろりと渡ります。 さて、内部ですが、左奥にみえる続間が3畳ほどの茶室です。 先ほどの石橋をわたってくると、正面にあるにじり口から入るような配置となってます。 ここでも皮つき丸太がうまく組み合わされて 深い軒下空間を演出しております。。。 いかにも数寄屋らしい遊びごころが感じられる空間です。 土壁の一部を塗り残し、下地の小舞(こまい)を見せた下地窓・・・ 内側には障子がはめられており、竹のシルエットがぼんやり写り込みます・・・ 中と外は緩やかに仕切られ、外部と内部があいまいな状態でつながっています。。。 しかも、障子の微妙な高さがいい! 内部からみえる景色もいい! 現代建築でもこのような気持ちのいい空間が欲しい! 夏も冬も自然を感じながら、居心地のいい暮らしができれば最高なんですがね。。 さて、今回はここまで! by 一丁田  

2013.10.2

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