けんちく部log。
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両国の駅から歩くこと10分
妹島和世設計「すみだ北斎美術館」
隣接する公園からはもちろん、3方向からアクセスできる配置となっています。
雑誌で見たときからすごーく気になってた建物全体のスケールでしたが、
地下1、地上4階建ての結構なボリュームでした。。
建物に「裏表」を作りたくなかった。。というコメントらしく、
4面すべてが淡い鏡面のアルミパネルで覆われていて
それに周りの景色や空が映し込まれることで、下町に突然と現れるこの建物のボリューム感を
緩和させているんだなと間近でみて感じました。。。
どうりで雑誌からスケール感がつたわらなかったはずです。。
周囲に溶け込み圧迫感のない計算されたファサードあっぱれ!
内部の企画展示室
らせん階段と吹き抜けの手すりは薄い鉄板の曲げ加工。。。まるで模型のようです。。
仕切り壁と床のスリットからは間接照明、
外部スリットのガラス面からの採光と絶妙なバランスで内部空間を照らしています。。
1階には図書室と販売ブース
あ、肝心の北斎についてですが
幼少期から絵の才能がずば抜けていたようで、これはこれで見ごたえありです。。。
コンクリート、鉄骨、ガラス、アルミパネルといった無機質な素材で構成されていますが、
なぜかそれを異質なハコモノとは感じさせない仕上げとデザインは、すごいなぁと感じました!
ちなみに こちらは近くにある「江戸東京博物館」菊竹清訓設計
このコンクリートボリュームはすごい。。。とてつもなくでっかい建築でした。。。
存在感ありあり。。。
by一丁田